推理物初挑戦にしてタブーを踏み抜く意欲作である。
絵柄的には、大胆なコマ使いや多彩な表情などに落第忍者乱太郎の影響が見られ、
3ページ3コマ目のボトルがよく見ると明らかに「調味料的なキャップ」であったりムダに細かい。
物語としては、推理不在のまま形だけ「一人ずつ容疑者を消していく」という流れに沿っており、
推理物自体をパロディするメタ的作品に仕上がっているといえよう。
1ページ目では平屋だったフォレスト邸がラストでアパートに変わっているのは手痛いミス。


←戻る